ITを導入し、産業用ロボット向けの鋳物などをつくる栗田産業が一般消費者向けに打ち出したブランド「しずおか鋳物 重太郎」。静岡に鋳物の技術を広めた創業者、栗田重太郎の名をブランドネームにした。「静岡の物品物産の消費向上に貢献し、消費者に鋳物を通じて上質な時間を提供したい」と栗田副社長は語る。
本社に新設する多目的ルームで計画しているイベントのひとつが試飲会。職人が手作りした「重太郎」のぐい吞みで、静岡の酒を味わってもらう計画。
静岡市の鋳物の歴史は古く、江戸時代には貨幣や小判が鋳造された。イノベーションを求める時代だからこそ大切にしたい、人から人へと伝承されるものづくりの真価とは…。